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研究班・課題の成果
環境と景観の資料化と体系化
課題1 景観の時系列的研究
- 研究経過
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- 研究成果
この班は、その作業の主軸を日本常民文化研究所所蔵の「澁澤写真」の追跡調査、その一般公開にむけての準備作業においた。
最初の3年間は今からほぼ70年前に撮影された「澁澤写真」の撮影場所の特定、またその作業にかかわるさまざまな聞き取りが中心となった。聞き取り作業は撮影時の証言を現地で求めることのほか、民俗学史の諸資料に基づき、撮影者を特定し、当人もしくはその遺族から当時の状況を少しでも洗い出すことを目的とした。日本常民文化研究所の「澁澤写真」にはネガフイルムがなく、その所有権には不確定な要素があるので、公開にさきがけて可能な限り写真の「由緒」を調べることとなった。
その主要な踏査地をあげると、2003年鹿児島県、広島県、東京都(新島)、2004年鹿児島県、2006年香川県および鹿児島県、海外では2005年韓国の江原道、慶尚北道などである。最後の2年間の主要な作業は、調査に基づく論考のとりまとめと資料集の刊行に力点を置いた。
その結果、最終年度には当初刊行を予定していた2冊の「澁澤写真」の写真資料集のうち鹿児島県大島郡喜界島町の写真集1冊を刊行した。