海外研究機関との連携

国際的な交流関係の構築

本プログラムでは、非文字資料にかかわる学術情報の交換と若手研究者の派遣・招聘を目的として、海外の研究機関との交流・提携事業を進めている。2006年度現在で提携関係を結んでいるのは、華東師範大学・北京師範大学・浙江工商大学・中山大学・香港大学(以上中国)、延世大学(韓国)、ブリティッシュコロンビア大学(カナダ)、サンパウロ大学(ブラジル)である。国際シンポジウムには、海外提携機関の代表者も招き、意見交換とともに国際交流と研究協力関係の推進を図った。訪問研究員制度を設け、提携機関の若手研究員を招いて共同研究を推進している。招聘は、当面、2週間程度と短期であるが、それによって、派遣研究員と同様、将来、国際的に活躍できるような研究者に育っていくための基礎が作られることを期待している。2007年度末までに、24名を招聘した。いずれも日本の非文字資料研究を課題とする若手研究者たちであり、日本で収集した資料や文献を基礎に博士論文を完成させた者もいる。

さらに、プログラムの研究事業を世界的水準のものにするため、国際シンポジウムを開催して共同研究の成果を国内外の研究者に問いかけている。2005年度に第1回国際シンポジウム「非文字資料とは何か -人類文化の記憶と記録-」、2006年度に第2回国際シンポジウム「図像・民具・景観 非文字資料から人類文化を読み解く」を開催し、本プログラム研究内容について、国内外の研究者の批判と提言を出してもらった。


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