出典:
『日本地理体系第十一巻 台湾編』改造社、1930年5月
原資料種類:
写真(前)
原資料付加文字情報:
佐久間神社 断崖と峡谷の連続した約二八粁の奇勝に自然力の偉大さを驚嘆しつつ渓を遡れば、タロコの中心ともいうべきタビトに着く。ここは今を去る二十年間の昔、中央山脈を越えて攻め下った守備隊と、花蓮港から攻め上った警察隊で征討を了して支庁を設置し無化に力めた所である、佐久間神社は当時の軍司令官佐久間大将を奉祀したもので、大正十二年十二月鎮座式を遂げ、タロコ蕃人尊崇の的となり、毎年一月廿八日例祭を行っている。タビトには警察官派出所の他、小学校、倶楽部、蕃産交易所もあり小市街の観を呈する。(武内貞義)
原資料内容:
山腹に入母屋造の拝殿と流造風の本殿が並ぶ、境内の光景
原資料サイズ:
140×90
掲載ページ:
190
備考: